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高齢者の自動車事故の原因と対策/江別で交通事故治療は、はやしハリきゅう整骨院へ!

2021/05/12
高齢者の運転のイラスト

江別で交通事故治療に力を入れている「はやしハリきゅう整骨院」です!

 

人口統計によれば、2020年4月の65歳以上の高齢者の人口は3,650万人でした。

全人口が1億2,593万人なので、高齢者の割合は28.6%、つまり4人に1人以上となっています。

 

2019年の4月には東京・豊島区で当時87歳の高齢者が事故で被害者を死傷させてしまい、社会的に大きな注目を浴びるという事件が発生しました。

認知機能や運動機能の低下により、高齢になるにつれ事故を起こしやすい可能性が高まるといったことも考えられます。

また、この事件によって免許を自主返納する高齢者の人数が増えるといった事態も見られています。

しかし、自動車がなければ移動手段を確保できないケースもあり、高齢者であっても自動車を運転しなければならないケースもあるでしょう。

高齢化に伴って、今後ますます高齢者による事故件数が増加する可能性もあります。

 

高齢者の交通事故の原因とは

 

警視庁の発表によれば、2011年以降の交通事故発生件数は次の表の通りとなっています。

 

年度

交通事故発生件数

高齢運転者の交通事故発生件数

高齢運転者の事故の割合

2011年

5万1,477件

6,923件

13.4%

2012年

4万7,429件

6,600件

13.9%

2013年

4万2,041件

6,341件

15.1%

2014年

3万7,184件

6,033件

16.2%

2015年

3万4,274件

5,806件

16.9%

2016年

3万2,412件

5,703件

17.6%

2017年

3万2,763件

5,876件

17.9%

2018年

3万2,590件

5,860件

18.0%

2019年

3万467件

5,524件

18.1%

 
交通事故発生件数自体は減少傾向にあり、それに伴って高齢運転者(65歳以上)による交通事故発生事故件数も減少傾向にあります。

しかし、日本では高齢化が進行していることもあり、高齢運転者の事故の割合は増加しています。

 

75歳以上の多くはアクセルとブレーキの踏み間違い

【75歳以上運転者の死亡事故の人的要因】

1位

操作不適

39%

2位

安全不確認

20%

3位

内在的前方不注意(漫然運転など)

16%

4位

外在的前方不注意(わき見など)

9%

5位

判断の誤り

7%

 

警察庁交通局の発表によれば、2020年上半期の75歳以上高齢運転者による死亡事故の人的要因は、操作不適が39%で1位となっています。

操作不適の具体的な内容としては、ブレーキとアクセルの踏み間違いやハンドルの操作不適などが多く見られます。

高齢者になれば身体機能が変化し、適切な運転が困難になる可能性が高くなり、動体視力の低下や筋力・体力の低下、加えて判断力の低下などが加齢とともに増えてしまいます。

 

75歳未満の多くは安全不確認

【65歳以上75歳未満運転者の死亡事故の人的要因】

1位

安全不確認

30%

2位

内在的前方不注意(漫然運転など)

24%

3位

外在的前方不注意(わき見など)

17%

4位

操作不適

13%

5位

判断の誤り

10%

 

一方、65歳以上75歳未満の高齢運転者が死亡事故を起こしてしまう原因の1位は、安全不確認で30%となっています。

以降は、内在的前方不注意、外在的前方不注意と続いています。

高齢になると視野角が狭くなったり首が動く角度が小さくなったり、動体視力が低下したりといったことが起こります。

これらによって事故発生まで被害者の存在に気が付かず、事故を起こしてしまうのです。

 

高齢者の運転免許返納のハードルとは

令和元年版運転免許統計によれば、返納数は年々増加しており、2019年は60万1,022件の運転免許が返納されました。

しかし、すべての高齢者が免許を返納しているわけではありません。

高齢者の交通事故を減らすには免許証を返納してもらうのが一番の方法かもしれませんが、それは難しい可能性が高いです。

 

まだ免許を返納すべきだと思えない

高齢であることが原因で、交通事故を起こしてしまうということは一概には言い切れません。

判断力や体力等が低下していたとしても、しっかりと安全な運転ができているのであれば事故を起こす可能性は限りなく抑えられると言えるでしょう。

そのため、高齢であっても自分自身は免許を返納すべきだと思えないと考えている高齢者も少なくないのかもしれません。

実際、高齢であるほど「事故を回避する自信がある」と考える人が多いようです。

年齢を経るにつれて運転期間が長くなりますから、それに伴って経験も豊富になっていき、自分の運転に自信を持つ傾向にあるのでしょう。

その結果、まだ免許を返納すべきではないと思っている人も少なくないかもしれません。

 

まとめ

交通事故を起こした場合、「危険運転致死傷」や「過失運転致死傷」に該当し、罰金や禁錮、懲役などの刑事罰を受ける可能性があります。

高齢者が死亡事故を起こす原因は年齢によってことなっており、75歳以上はアクセルとブレーキを踏み間違えるなどの操作不適、75歳未満は安全不確認です。

どちらも身体機能の衰えなどが根本的な原因となっているので、高齢者が運転する場合には十分な注意が必要だといえるでしょう。

高齢者が事故を起こすことを避けるには免許を返納することが一番の手かもしれませんが、自動車が生活手段となっているケースもあり、なかなか難しいのが現状のようです。

社会全体で高齢者の交通事故を減らす取り組みを進めていく必要があるといえるでしょう。

 

江別で交通事故治療は、はやしハリきゅう整骨院へお任せください!